あぁ家電人生

現在は札幌在中のフリーランサー。元家電量販店の店員があなただけにそっと教える内緒話。のつもりでしたが、思ったことを思ったように。家電、サッカー、文房具etc

安物買いの銭失いにならないために、電気ポットは慎重に選んだ方がいい話。

 

 電気ポットと言えば、調理家電の中でもそれほど、重要視されてない家電ではないでしょうか。お湯を使わない人には無用の長物ですし、別に一家に一台無くてもいい家電ですね。でも、電気ポットを馬鹿にしてはいけません。持ってない人、買う予定の無い人には全く関係ないお話になりますが、宜しくお願いいたします。

 

あの小さなボディで脅威の電気代

 

 電気ポットはとにかく電気代が半端なく高いです。使い方を誤ると、下手すると冷蔵庫並みの電気代を弾き出します。では、どのような商品を選べば失敗しないのか、例を出してご紹介させて頂きます。

象印マホービン製電気ポット CD-XC22

電気ポット CD-XC型|商品情報|象印

2.2Lの一般的な電気ポットです。こちらカタログスペックの年間消費電力量は「391kWh/年」となります。大手量販店の実勢価格は6,000円前後でしょうか。

 

象印マホービン製電気ポット CD-VW22

VE電気まほうびん CV-VW型|商品情報|象印

2.2Lタイプの省エネVE電気魔法瓶タイプです。こちらカタログスペックの年間消費電力量は「258kWh/年」となります。大手量販店の実勢価格は11,500円前後でしょうか。

同一メーカーの現行品で比較してみました。それでは電気代を計算してみましょう。元々電気料金には地域格差がありますし、最近は電力会社の値上げが進んでますのでこの計算式より若干高くなるかもしれません。あくまで目安ですのでご了承願います。

 

CD-XC22

年間消費電力量391kWh/年 × 電力量料金単価27円/kwh(主要電力会社10社平均単価)

=10,557円 が年間使用電気代の目安です。月単価約879円となります。

 

CD-VW22

 年間消費電力量258kWh/年 × 電力量料金単価27円/kwh(主要電力会社10社平均単価)

=6,966円 が年間使用電気代の目安です。月単価約580円となります。

 

どうですか。結構違いますね。ちなみに年間消費電力量は下記の計算式で算出しております。

日本電機工業会自主基準による測定(室温23℃、湯沸かし2回/1日、再沸とう1回/1日、保温90℃で23時間/1日、365日/年間、新電力料金目安単価27円/kWh(税込)で計算)

 

2種類の電気ポットでどちらをお買い得品と考えるか

 

 上記の2種類の電気ポットの電気代を比較すると、

・一般タイプのCD-XC22が約10,557円

・省エネポットのCD-VW22が約6,966円

と言う事で、年間で約3,591円の差があります。3,591円も省エネ電気ポットの方が安いですね。

 購入時の価格差はどうでしょうか。現時点での実勢価格での比較になりますが、

一般タイプのCD-XC22が6,000円

・省エネポットのCD-VW22が11,500円

と言う事で、購入時の価格差が5,500円ありますね。ランニングコストとイニシャルコストのどちらを優先的に考えるかにもよりますが、省エネポットの方が2年目でペイできる計算になりますね。結論としては、ずっと電気を入れっぱなしで電気ポットを使用する方には、間違いなく省エネタイプの電気ポットを購入した方が良いです。2年目以降は電気代で差がつく一方になりますから。

 

省エネを考えた電気ポットとの付き合い方

 

  電気代が高い家電商品を省エネに使いこなすには、当たり前ですが、電源を抜く事が大事です。電気ポットに関しては、寝る前や、夜の団欒が終わった時点で電源コード抜く事により、1/3は電気代が節約になると思われます。真夜中に起きて熱いコーヒーを飲みたくなる人や、朝起きてすぐに熱いお湯を必要とする人以外の方は、多少面倒でもコンセントを抜く事を心掛けましょう。仮に一般タイプの電気ポットをご使用中であれば年間1万円もの電気代のうち、1/3も節約できれば3,000円強ですよ。

 または最近流行の電気ケトルもいいですよね。使うときだけ沸かす。これが究極の省エネだとは思います。ただ、転倒防止機能等の安全装置がついていない商品もありますのでご購入の際はよく確認をした方が良いと思います。

 それではどうも有難う御座いました。