あぁ家電人生

現在は札幌在中のフリーランサー。元家電量販店の店員があなただけにそっと教える内緒話。のつもりでしたが、思ったことを思ったように。家電、サッカー、文房具etc

私がお会いした個性的なお客様のお話

 

 こんにちは。今日は色んな意味で個性的なお客様のお話です。俗に言う「クレーム」と呼ばれるお客様からの苦情は、家電量販店でも結構多いです。大きなお話から小さなお話まで様々ですが、苦情の分類を大きく3つに分けてみると

①ご購入頂いた商品の不具合が原因の苦情。

②メーカーの対応が原因の苦情

③店頭での対応が原因の苦情

④配送、工事時の対応が原因の苦情

⑤理解不能な苦情

 

 本日は上に挙げた中から、⑤理解不能な苦情の経験談をお話しますね。

 

 

朝一番の電話がいきなり怒号。一体何があったのか聞いてみたものの・・・

 今から10年以上前のお話です。とある地方の店舗に当時配属されていた私は、開店直後の外線をとりました。電話をとってこちらの会社名店舗名を名乗った矢先、開口一番

「お前らどうなってんだ!」

と何やらお怒りのご様子。開店直後の電話は基本的にご購入頂いた商品に不具合が発生した等のお電話が多いので、何にお怒りなのかをお伺いしようと思いましたが、

「とりあえずうちに来い!」

の一点張りです。何度か試みましたが、埒が開かないので、とりあえず訪問するしかないかなと、ご住所を伺ったところ、

「お前らで調べてこっちにこい!」

と・・・。ふーむ・・・これは困ったぞ。ナンバーディスプレイも非通知の為、電話番号もわからず、ご購入の履歴も調べることが出来ない状況です。名前も電話番号も住所も教えてくれず、ただただ電話口で怒鳴られ続けるという訳のわからない状況が続き、

「午前中は在宅しているから、午前中に来いよ」

と最後に仰られて電話を一方的に切られてしまいました。

名前も電話番号も住所もわからず、お怒りになられた原因もわからず、途方にくれる私。

 とりあえず、どうやって解決したかというと・・・・・・放置しました(笑)どうしようもないですもんね(笑)その後、2回お電話を頂きましたが、何度聞いても教えてくれなかったので私の心の扉を閉じました。何が原因でお怒りなのかわかりませんが、その後は何のアプローチも無かったので、愉快犯か何かだったのでしょうか。せめて住所と名前だけでも教えて頂けたら。。。。。(笑)

 

扇風機をお持ち帰りになったお客様。紐をつけてくれというものの・・・・

 台数限定の扇風機をご購入頂いたご年配の女性のお客様。お持ち帰りになる際に、

「紐をつけてくれ」

と。取っ手を付けて持ちやすくして欲しいと受け止めたのですが、どうも違うご様子。長めの紐を一本、扇風機に縛り付けて欲しいと。どうする気なのかその時はわかりませんでしたが、お客様の仰せの通りに紐を付けてお渡しすると事に。するとその紐を引っ張って、扇風機を引き摺ってお帰りになられました。店頭では十分に注意を即したのでしょうがないと判断し、こういうお客様もいるんだと思っていたら、十数分後にお店に先ほどのお客様からお電話がありました。

「紐が切れた。」

 結構お怒りのご様子です。そして電話の内容を要約すると、「扇風機を引き摺ってたら紐が切れたので、もう帰れない。迎えに来なさい。そして家まで送りなさい。それが無理ならタクシー代を払いなさい。そちらの責任なんだから!」との事でした。

 これはかなりレベルだと判断し、断固拒否することにしました。全ての事に「出来ません。キッパリ」と。その後は何の連絡も無く、平穏に一日を終える事が出来ました。私の対応が間違いなかったかどうかの自信はありませんが、こういうお客様にずるずるお付き合いして良かった例が無かったので、結果オーライでしょうか。

 

年齢詐称でお怒りになられた女性のお客様

 どのキャリアだったか忘れましたが、30歳以下のお客様に限りキャンペーン価格になる携帯電話の契約がありました。担当の販売員から聞いた話しでは、店頭接客時に身分証明書など確認するわけも無く、口頭で年齢を確認し、接客を進めておりました。そして、いざ契約という段階で身分証明書を確認したところ、

38歳

との事で・・・・・・30歳以下のキャンペーン価格が適用できない旨を告げると

「おい、ふざけんなよ!」

と。いきなり口調が変化し、責任者出せと。

「この店は客に恥をかかせるのか」

と。私は、

「馬鹿言うな。お前が年齢詐称したのが悪いだけだろ!」

等と言える訳もなく(笑)

「申し訳御座いません。こちらの確認不足でご迷惑をお掛けしました。」

と。心にも無い台詞を吐き、

「ただ、本キャンペーンは適用できません。申し訳御座いません。」

と、お断りを告げました。この手の客はやはりキッパリしないと、駄目だと思いますので。何を言われても、「出来ません」の一点張りでお帰り頂きました。こちらのお客様はお帰りになる際、各階で

「うっせ!」

と叫んでいたそうで、後から店長にこっぴどく怒られました(笑)怒られても別に・・・・という気分でしたけどね(笑)

 

 

小売店にはいろいろなお客様がいらっしゃいます。現役の販売員の方には頑張って下さいネ。でもお客様を色眼鏡で見ては駄目ですよ。

 

以上有難う御座いました。