デジタルテレビ・録画機器に同梱してるB-CASカードを勝手に開封している配送業者なんて都市伝説な話
今日はB-CASカードのお話です。B-CASカードってご存知ですか?
↑これです。↑
大きさは通常のカードサイズのものや、SIMサイズの小型化したカードもありますね。デジタルテレビ・録画機器にはこのB-CASカードが正常に挿入されていないと受信放送が視聴出来ない仕様の為、非常に重要な役割を担ってます。
さて、こちらのB-CASカードですが、商品に同梱されています。当たり前ですね、これがないとテレビが見れないですからね。でもこちらのカードの所有権ってどうなってるかご存知ですか?B-CASカードがパッケージされているB-CASカード使用許諾契約約款に記載がありますので見てみましょう。参考:B-CASカード使用許諾契約約款
第2条(カードの所有権と使用許諾)
このカードの所有権は、当社に帰属します。
当社とは株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズというデジタル放送を限定受信(有料放送の管理等)出来るシステムを提供している会社を指します。つまりデジタル放送自体、上記の株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズのシステムの上で成り立っているものになります。
さて、この約款の冒頭文には次のような記載があります。
B-CAS(ビーキャス)カード(以下「カード」といいます)は、株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステム ズ(以下「当社」といいます)が受信機器メーカーと契約して、放送番組の著作権保護等に対応したデジタル放送の受信機器(一 般社団法人電波産業会(ARIB)の技術的基準に適合した受信機器)に同梱しているものです。お客様は、このカードをお 買い求めの受信機器に装着して使用してください。 当社は、カードを使用するお客様に、この約款を守って使用していただくようお願いしています。お客様がカードのパッケ ージを開封すると、お客様がこの約款に同意し当社との間に契約が成立したものとみなしますので、開封前にこの約款を必 ずお読みください。 この約款は「BS・CS・地上共用B-CASカード」に適用されます。
つまりは、デジタル放送を視聴したい場合はB-CASカードを機械に挿入しないと視聴出来ないので、パッケージを開封してB-CASカードを取り出さないとなりません。パッケージ開封する事によって、株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズと購入者との契約が成立する形になります。
このようなシステムが問題があるとはここでは言いませんが、個人的に問題があるとすれば、あくまでも契約の話になるので、B-CASカードのパッケージ開封はお客様自身で行わなければならないという事です。大型テレビともなると、配送を依頼されるお客様が多いと思います。B-CASカードの開封をお客様にお願いしている配送業者は問題ないですよね。当たり前のことを当たり前にしっかり出来る業者さんです。万一、時間がもったいないからと勝手にカードを開封して取り付けをする業者がいるならば、程度が知れてるってもんです。そういう業者には指導をしていかないとなりませんし、依頼元の量販店自体も実態を知らない、又は知ろうともしてないかもしれませんけど(笑)。
昨今、企業コンプライアンスの問題が多くなってきております。地味な事からコツコツと見直されていくと良い流れになりますね。
以上どうも有り難う御座いました。