あぁ家電人生

現在は札幌在中のフリーランサー。元家電量販店の店員があなただけにそっと教える内緒話。のつもりでしたが、思ったことを思ったように。家電、サッカー、文房具etc

家電メーカーのキャッチコピーをエキサイト翻訳で直訳してみました。

 

 

 家電メーカーにかかわらず、キャッチコピーを採用している会社って多いですよね。トヨタ自動車ならDrive Your Dreamsとかありますよね?何気なく聞き流していますが、不思議としっくりはまって来てしまうものです。

 

パナソニック

 パナソニックと言えば ideas for life ですね。ideas for lifeを直訳すると「生活の為のアイデアです。そんなキャッチコピーを表したパナソニックの商品の代表格は、ドラム式洗濯機でしょうか。コンプレッサーを上段に持ってきた構造の冷蔵庫も素晴らしいですが、ここは、現在ではスタンダードになった斜めドラムを採用したドラム式洗濯機を推す事にしましょう。

使いやすさを考えて(洗浄力を犠牲にし、洗濯物が偏りすぎてエラー続出した)斜めドラムNA-V80(2003年)こそ、まさにideas for life。

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今見ると、斜めっぷりが今より急ですよね。諸般の事情で垂直に近くなってきたのでしょうけど(笑)。

 

日立

 日立と言えば inspire the next ですね。inspire the nextの直訳は「次を引き起こしなさい」となります。日立の家電品で次を引き起こしたものと言えば・・・・PAM制御でしょうか。一定の力でしか出力できないモーターより、出力に高低差をつける事が出来るのが、インバーターです。よく家電で聞きますよね?インバーターという言葉。そのインバーターでは出力の高低に不満で更に省エネ、更に高出力を考えた末に日立が出した結論が、PAM制御です。(「PAM」とはPulse Amplitude Modulation(パルス電圧振幅波形制御方式))

 エアコンから始まり、冷蔵庫や洗濯機に至るまでPAMPAMしていたのが90年代後半から2000年代初頭の日立でしたね。今でもその技術は日立の家電品に引き継がれています。

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 RAS-2510HX(1997年)

 

ソニー

 ソニーは make.believe です。間にドットが入ってるのがちょっと捻ってますよね。造語なので直訳できませんが、「創るドット信じて」と言った感じでしょうか。結構どこも似たり寄ったりなのですが、「創るドット信じて」のような商品の代表格は何でしょうね、WALKMANやハンディカムだと当たり前過ぎなので、プレイステーション推しでいきましょうか。

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 思い切り失敗した感があるパナの3DOリアルや日立のHiサターン、ビクターのVサターンなど、家電メーカーが挙って家庭用ゲーム機のハードをリリースしていた時期でしたが、独自企画で大成功を納めたのはこのプレイステーションが唯一でしたね。そういえば20周年という事で面白いお財布が発売されるようです。


20周年を迎えた「プレイステーション」のアニバーサリーグッズがキュート! お財布やスタジャンなど大人女子にもグッとくるアイテムが満載なのだ - エキサイトニュース

 

 東芝

 東芝は Leading Innovation です。エキサイト翻訳では「主要な革新」と訳されました。東芝の革新的商品で主要になっているものと言いますと・・・・家電に限って言えば、液晶テレビREGZAを挙げたいと思います。REGZAが起こした革新はズバリ、「ピカピカ液晶」です。厳密に言えばピカピカ液晶を家庭に持ち込んだのは日立のパソコンPriusプリウスだったかと思います。

※ピカピカ液晶とはパネルに光沢のあるフィルムを張ることで低反射液晶の弱点である色の発色性を格段にドーピングできる魔性の裏技の事です。

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 家電業界における液晶ディスプレイの立ち位置はシャープが引き起こしたプロパガンダ「省電力」「低反射で目に優しい」「省スペース」というのが絶対だった感があります。液晶テレビは反射しないから目に優しいんですよ!」と言うプロパガンダでプラズマテレビ陣営を追い込んでいったのですが、そこに液晶テレビ陣営からいきなり裏切り者が出た訳ですよ。ピカピカ液晶に装った液晶テレビREGZAの登場によって。これにはマニュアル一辺倒の店員も大変だったでしょうね(笑)。でも今ではピカピカ液晶は完全に市民権を得て色のキレイな液晶テレビとして家庭に普及していますよね。

 

三菱電機

 三菱電機は Changes for the Better です。エキサイト翻訳によると「更に良いものの為の変化」と訳されました。当たり前ですがどこもやはり未来思考ですよね(笑)。面白くないですが、面白さで企業イメージを決める訳ないですね(笑)。さて、「更に良いものの為の変化」的な三菱電機の家電品を探してみましょう。定番の家電品にちょっとした変化が加えられた商品と言えば・・・・ロスナイでしょうか。

※ロスナイとは1970年、世界で初めて、紙でできた熱交換形換気機器(静止形)として、開発・発売したロスナイ。ロスナイは、省エネ熱交換換気でCO2(温室効果ガス)削減とエネルギー削減(節電)に貢献します。さらに、快適性(空気清浄・遮音)をワンランクアップできる換気機器です。引用:三菱電機HP

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 今では換気用にロスナイが設置されているご家庭は多いのではないでしょうか。少しずつ少しずつ改良が加えられたロスナイは日本の家庭に無くてはならない商品と言えると思います。

 

シャープ

 シャープは以前は「目の付けどころがシャープでしょ。」でしたが、今は「目指してる、未来がちがう」です。イイですねシャープ、日本語です。翻訳の必要が無かったですが、さすがシャープですね。「目指してる、未来がちがう」商品と言えば何でしょうね・・・・B管全盛期に将来を見据えて販促をしていた液晶テレビでしょうか。テレビネタは飽きてきたので、ココは太陽光パネルを推していきましょう。

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 実はシャープは国内で唯一JAXAに認定されている太陽電池メーカーです。人口衛星にも多数搭載されています。50年以上も前に太陽光パネルの開発に着手したシャープは当時から「目指してる、未来がちがう」視点をトップが持っていたのでしょうね。

 

  今回は総合家電大手メーカーにスポットを当ててみました。次回はまた別のメーカーにスポットを当ててみたいですね。