あぁ家電人生

現在は札幌在中のフリーランサー。元家電量販店の店員があなただけにそっと教える内緒話。のつもりでしたが、思ったことを思ったように。家電、サッカー、文房具etc

アルコール濃度を調べる測定器は過信は禁物。

国民生活センターからちょっと気になる発表がありました。

過信は禁物!息を吹きかけて呼気中のアルコール濃度を調べる測定器−運転の可否の判断には使用しないで!−(商品テスト結果)_国民生活センター

 

要点を抜粋すると、

 消費生活センターに、約2年前に購入して使用していたアルコールチェッカーの精度が最近疑わしいとの相談が寄せられました。当センターでテストを実施したところ、測定完了を知らせる電子音は鳴るものの、調べた濃度域での指示値は全て「0」を示し、全く測定できていませんでした。

 

「最初の1カ月はいいが2、3カ月経つと数値がゼロのまま動かなくなる。」

「今朝自宅で呼気を測定したアルコール検知器はゼロと表示した、勤務先ではアルコールが検出された、市販の検知器はいい加減なのか。」

 

と言うお話から、市販されている簡易型のアルコールチェッカー6銘柄についてテスト結果について述べられています。

 

テスト結果詳細

http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20150219_1.pdf

 

 

結果を要約すると、

①同じエタノール濃度でも吹きかける強さによって指示値が変わるものがありました。

②濃度が高くなるにつれて指示値が高くなる傾向はみられたものの、銘柄によって検知できる範囲はまちまちでした。

③同じ銘柄でも個体によって指示値に差がみられるものがありました。また、使用回数を重ねると指示値が大きく変動するものがありました。

 

という散々な結果が出てしまっています。ただし、

全銘柄でパッケージ等には、運転の可否の判断に使用してはいけない、あるいは測定結果を利用して飲酒運転になった場合には責任を持たない旨が記載されていました。

という但書が記載されているとの事で、それなりの商品ですよって予め言われています。

 

注意すべき点としては、ネット通販サイトにおきまして

運転の可否の判断に使用できることをイメージさせるような表現がみられました。

という記載がある事と、製造業者が運営するサイトにおいて

運転の可否を判断するためのものではない等の記載がみられないところがありました。

と言うような、判断基準が難しい事例もあるようです。

 

現状では、あくまでも消費者側が注意しなければならないですので、留意頂ければと思います。