あぁ家電人生

現在は札幌在中のフリーランサー。元家電量販店の店員があなただけにそっと教える内緒話。のつもりでしたが、思ったことを思ったように。家電、サッカー、文房具etc

店頭で液晶テレビの画像を比べるのは無理な話。

 

 よく、電器屋さんの店頭でテレビの画面を見比べて選んでいるお客様がいます。ブラウン管テレビやプラズマテレビならともかく、液晶テレビを店頭で見比べるのはかなり難易度が高い行動です。

 

液晶テレビと視野角の話

 

 液晶ディスプレイには視野角という尺度があります。これは液晶の特性上、見る角度によって色合いが変わるから視野角という言葉を使うようになりました。上下左右の角度により見え方が全然異なるのが液晶テレビです。一昔前は上下の視野角がシャープ以外は酷い時代もありました。少し下からテレビを見ると、真っ黒になって画面に何が映っているかわからないテレビも多かったです。今でも、海外製のテレビや、あまり聞かないメーカーのテレビの上下の視野角は酷いものがありますけどね。

 左右の横の視野角は、概ねメーカー発表は176度か178度となってます。これはどこから見てもキレイに映る角度を表している数値ではありません。JEITA規格準拠と言いまして、コントラスト比10:1が確保できる角度を視野角と言います。コントラスト比10:1がどの程度の映りなのか、口頭での説明が難しいですが、各メーカーの液晶テレビは、高画質をアピールする為に、コントラスト比200万:1とか唄っていますよね。200万:1が10:1になるまでの角度が視野角です。どう思いますか?おかしいでしょ。横からなんて全然色が出てませんよね。

 

店頭で見比べるには

 

 店頭で画質を見比べるにはどうしたら良いのでしょうか。全てのテレビを正面から見ないと、適切に比較が出来ません。よって、見比べて買いたいのであれば、例えば3種類のテレビを自分に向けて見比べるしかありません。店員さんが協力してくれれば良いですが、面倒でやってくれなさそうですよね。逆に言えばそれをやってくれるお店、店員さんは信頼できるお店と見て良いと思います。高い買い物ですからね、出来るだけ納得して買い物を楽しみたいものです。